2008年06月04日
鈴鹿ミニモトの軌跡 その5

最近すっかり「よき想ひ出」になってる、2008 鈴鹿ミニモト4時間耐久レース
ちょこちょこと書いていた、OPEN編をUPします。
その前に、チームプレジャー広報部メディア室撮影課コメント主管:あん嫁さんがUPした、
「とりあえずUPしたぜ」画像を観ながら、「その1~その4」まで読み直してみて下さい。
ナイスだぜ!
http://www.imagegateway.net/a?i=o7IiMwV3r4 (練習走行日)
http://www.imagegateway.net/a?i=2koDbYRDqr (STクラス本戦)
・・・・おいおい!追記あるからさ。 ちゃんと読んでみてよ!! ↓
HOTELを出る朝、前日の悔しい「3位オメデト会」で呑み足りなかった僕は、
自室に帰ってからも独り反省会を行っていたので、少し気だるい感じでしたが「まあ、今日はメインメカじゃないし大丈夫だろ。」などと思っていました。
ピットに着くとチームプレジャー恒例の「朝ミーティング」
名前ばかりのチームで、サーキットに着くなりバラバラに行動するのが当たり前・・・自分の思うような行動パターンじゃなきゃ、気分が悪いって輩が多い中、大所帯のチームプレジャーはいつも決まったタイミングでのミーティングを欠かしません。
時には意見も。時には提案・疑問も打ち上げ、ムダ口が少ない効率的なミーティングを行い、細かいところは各パート毎に
個人個人で打合せを行います。 こーゆう結束力が高いところはこのチームの良いところです。
写真を撮るスタッフも、片手間じゃなく専属に近いものがありますし、タイムキーパーやサインボーダーも掛け持ちじゃなく、各チームごとに任されているスタッフが居ます。それぞれの経歴はバラバラで、全員がビックレースを何度も経験してきている訳じゃないのに、慌てずシッカリと意識をもって行動している理由として、「みんな、それぞれを信用している」からなんだと感じました。
誰か強い権限をもつ者に指揮や管理されるのではなく、個人個人で責任を持って行動しているので、何かあっても事後連絡がスムーズですし、たとえ予定していたことと違っていても、その場に居る人間に任せているので、
誰も「ええ~??なんでそーなんだよ!?」と、レース会場でよく聞かれる怒号が全く聞こえません。
レース経験もスキルもバラバラなメンバーですけど、そこにはちゃんと緩衝役が居て、
場が険悪な雰囲気にならないようになってるんです。。
マシンを触ってる人間が偉い訳でも、ガソリン汲んでる人間が「下っ端」な訳でもない。
椅子に座って、腕を組んで、失態に罵声を浴びせるだけの、口先大将なんて存在しない。
みな自分たちが出来ることを、出来る範囲で一生懸命に遂行していく。
「僕らレースチームじゃないし、寄せ集めの人間ばかりだから、こんな感じなんですよ~」と笑っていますが、
いやいやどうして、素晴らしいチームじゃないすか。
速い連中を集めて、個人プレイで「何とかなるだろ・・・」と思ったところに、目的や意識のズレから、決勝当日には全員のモチベーションがバラバラ・・・なんてチーム、どこのレース会場でも見かけます。
レースをメインに活動しているわけじゃなく、ツーリングやバーベキューで知り合った仲間同士なのに、こんなに仲が良いなんて、ほんと羨ましい。
OPEN朝は、こんな事を感じながらコーヒーを飲む余裕が「まだ」ありました。
#115ライム号は、
金曜日の走行後に発覚したステム周りのトラブルを解消し、予選ではもう少しタイムアップしそうな予感。
#117次男ボ~イズ号は、
特に目立った問題も無く順調な仕上がり。
PWKのエンジン暖機はいつ聞いても「好・不調」がハッキリと音に出るので、良い音を聞かせていもらってるうちは、安心して見守ることが出来ますね。
#116みかん号は、
金曜日に発生したリアサストラブルで、スペアに交換したものの同じOHLINSとはいえ個体差もあり、エースライダーのLADY君は、いわば「ぶっつけ本番」な足回りで予選に挑まなくてはいけません。
予選開始。
早くもライム夫さんは30分10秒台を切ってくるものの、その先がなかなか上がりません。結局3分07秒台がベスト。
次男ボ~イズエースの、た~ちゃんは少しづつペースが上がり、3分07”238で、ライム夫さんより速いタイムでした。
みかん号のLADY君は、同じようなタイムのNSF勢に揉まれながらも、3分09秒台で予選通過。
各車、思惑どおりと行かないまでも、確実に予選通過を果たしました。
ココから先は、ハッキリ言って「こんな感じだった」という記憶しか残らないほど、サバイバルな内容です。
事実と違っても、細かい突っ込みは無しでお願いします。
まず#115号車、トラブル解消したし「これでOK!」の筈だった足回りが、イマイチ決まりません。
悩むライム夫さんは、クレバーで確実なインプレを持ち帰る、“侍”ナカユキヲにセッティングの方向性を探るよう託します。
しかし、ここで重大な問題が!
「1速に入らない。。。。」
朝一でエンジンを掛けようとした時、どうにも入らなくて「新組みのエンジンだし、(武川の)シフトドラムは多少削れて馴染むから・・・」と状態が回復することを望んでいたのですが、結果変わらず。。。「まあ、走れば使うことは少ないし、スタートは確実に行くよ。」と、シフトトラブルは抱えたまま「第2・第3ライダー走行枠」を走ります。
そして隣でも、エンジンを掛けてチェンジをガチャガチャとしてるのは、#117号車!あんなに順調だったのに~!!
「2速がオカシイ」入りが渋く、入っても振動と音が僅かに聞こえるので、2速を労わる意味で始動は「押しがけオンリー」を遂行してきたのに、厳しい状態です。「とりあえず、様子見てくるよ。」という、こみかんサンを24君、た~ちゃんも見守ります。
ぶっつけ足回りのみかん号、やはり金曜日までの足回りとは違い、さすがのLADY君も乗り切れなかった様子です。あれこれ打合せをして、ANDYさんが「第2・第3ライダー走行枠」をフルに使って、セッティングを進めることになり、
「各車それぞれ、順調満帆というわけじゃないんだなぁ・・・」と思いながらみかん号の横を過ぎようとしたら、
「ドウにかならないっすか~?」とANDYさん。
「なんとか、#441マジックで~(泣」
「んなモンあるかいな!」と笑いつつ、LADY君に話を聞くと、
「とにかく前後とも動いてる感じがしない。曲がらないしハラむ。」
金曜日のセットがどんな感じだったかは判りませんが、とにかくリアサスが悪さをしているようなので、手で押して確認してみると確かに硬い。壊れかけのリアサスのセットをそのまま写しただけのポジションになっていたんで、(#53君やライム夫さんのリアサスをいじった)経験上、リアのCOMPはこれぐらいに、伸び側はこれくらいに・・・とANDYさんに指示。
フロントに関しては、新品を購入してから間もないことやセッティングも出荷時に近いと言うことで、これじゃあ硬いだろう・・・と思いチョコチョコとアジャスト。手で押してみると渋さがあったので、オイルシールに給油。
「とりあえずコレでスタートしましょう。」ということで、「第2・第3ライダー走行枠」が開始。
すぐに#117号車がピットイン
「ダメ。2速に入れると凄い振動。 これはヤバイ。」
やはりミッションが破損している模様。。。
様子から、歯欠けと思われますが交換しているタイミングは無い。う~ん。ずっと順調だっただけに悔しい次男ボ~イズ号。。。決勝は「2速に入れない・使わない、いたわり大作戦」で、完全に使えなくなるまで頑張ろう!と言うことに。労わりつつミニモトを楽しもうよ。と、メンバーたちは前向きです。
#115号車もピットイン。
ライム夫さんがナカさんのコメントから、テキパキとサスセットを変更していきます。
ライム夫サンからナカさんのコメントを聞いているときに、ANDYさんがピットイン。
「全然曲がらない。フラフラするし、これじゃ怖くて攻めれないよ~」というので、
「まったくダメかもしれない」と、サスセットを大きく変更。
ホントに「えい・やー」の世界です。
そのあと1度ピットインして再調整。さらにピットインしてコメントを聞いている最中に、走行終了。
走り終わったANDYさんのコメントを聞いているうち、
「ああ、そうだったか!」と感がひらめきました!!
予選終了後のLADY君のコメントを聞き、
調整したセットアップに対してのANDYサンのコメントを聞いて、なんか辻褄が合わない。
2人のポイントとしているところが、全く違うということに、終ってみてようやく気づきました。
LADY君は、どちらかというと「リア重視」のライディング。
「動きが判りやすいリアサスありき」で、フロントはそれに合わせたバランスを持っていれば、多少硬かろうが柔らかろうが、自身のライディングでなんとかするタイプ。だから、フロントサスが決まっていないST車でベストタイムを叩き出す才能がありながら、転等によりリア周りに異常をきたすと、途端にタイムが出なくなった経緯もうなずけます。
対してANDYさんは、典型的なフロント重視。
安定感があり、信用して攻め込めるフロントさえあれば、リアサスが多少動かなくてもライン取りとアクセレーションで調整してしまう。だから、美浜も公式練習もメロメロだったST車で、信用できるサスを得て飛躍的にタイムが向上したんでしょう。
(実際、たいした事してないんですよ。ST車のサスは。。。。)
走りも要点も全く違う二人が納得できるサスセットを、決勝までの間に考えないといけません。
2人で時間をかけて調整して、お互いの妥協点を納得できるサスあれば、
それぞれがライディングを変えて歩み寄る事もあったのでしょうが、公式練習のときとは違うマシン・違うサスセットをお互い使うことになったので、それぞれが「ライディングの基点」となる部分を使って感性を研ぎ澄ませているので、それぞれ全く違う方向を見ています(望んでいる)。
誰かが時間をかけてジックリ調整してきたマシンなら、2人とも妥協しながらも乗れるんでしょうけど、そんな仕様を「えいやー」でだすなんて、いくらなんでも無理。
こーゆー時僕は、比較的「リア重視」の方向に調整します。
オートバイの基本は、やっぱり「リアサス」。フロント重視の人も「全くリアを使っていない訳じゃないですし、
フロントはどちらかというと、ストロークが深く「よく動くサス」にしておけば、それなりに安心感が産まれますし、
リア重視の人もその動きに合わせて走ることも出来るからです。
この場合単純に「リアを硬くする」「フロントを柔らかくする」といった作業ではありません。
フロントとリア、定数とプリロード、伸びと圧。 サスは全て「バランス」です。
僕だって失敗することは多いですが、
乗っている人が「何を求めて、何を欲しがっているか」想像しながら、徐々に調整していき、
その人のペースが上がったら、また調整していく・・・・サスは永遠にゴールは無いんです。
とりあえず、スタートライダーのLADY君に「様子見て走ってね」と伝え、再調整したマシンを託します。
そのころ、悩みに悩みまくってるライム号へ行き、決勝のサスセットの話を聞きます。
こちらも、ライムさんが思っている方向と、ナカさんが感じる方向でのサス調整では辻褄が合わず、困っています。
このマシンについては、事前にライムさんから色々聞いていましたし、状態も把握していますが、
リアサスの減衰設定とフロントのスプリングが、タイムアップしたライダーとシンクロしないところに問題点があります。
本当なら、もっと伸び側が効いたリアサスと、フロントのバネはもう1ランクハードなものが必要なんですが、
僕はOHLINSのシムやメンテツールも無いですし、バネも作らないと世に無い設定である為、このタイミングではどうしようもなく、
「それに代わる妥協案・打開策」をみんなで考えています。
走行中の問題点を緩和する方法・・・・今のセッティングから大きく外れず、違和感無いように・・・どれも難しい問題です。
そこでライムさんが「大きく外しても良い。これからの為になれば、決勝中を使ってサスセットをしましょう!」と言ってくれたので、
ある考えに基づき、リアもフロントもデメンジョンを大きく変えました。
調整機能が付いていると、簡単に「車高調整」や「突き出し量の変更」は可能になりますが、
早い話「ディメンジョンの変更」というのは、僅かな量でもライダーには大きな変化となるので、危ない賭けです。
下手したら、スタートしてすぐに転倒!!!って事にもなりかねません。。。。
先ほどのLADY君&ANDYさんの調整より、遥かに緊張します。
実際の作業をライムさん&ちゅう君に任せて、僕はさっきから気になっている「次男ボ~イズ号」の方に向かいます。
朝、あんなにキレイな音を奏でていた「PWKエンジン」が、ボロン・ボロンと、明らかに不調を訴えています。
つなぎ姿で〔グリッド集合時間まで間が無い〕た~ちゃんに聞くと、
確かに吹け上がりが悪く、今フロートを外してみたけど・・・と言っていたのですが、
僕の経験上、PWKの暖気時の不調は、大半が「エアー系通路」にゴミが入ったときに起きるもので、
次男ボ~イズ号のように、ファンネル剥き出しでは塵が入りやすいんです。
そんな事をいちいち説明することなく、
作業を交代してエアー通路のクリーニングを行う為、エアスクリューを外すと・・・・
「あるべきパーツが無い!」
不調の原因はこれか??
あたりに散乱している工具入れや、パーツボックスを探してみるも見当たらない。。。。
冷静にこんなパーツ持ってる訳無い。。。。
近所を見渡して「PWKユーザー」を探すも、殆どの人がマシンをピット前に並べて出走まえに記念撮影をしている・・・・
このレースウイーク、初めてと言ってイイくらい焦ってしまいましたが、
ふと冷静に「このPWKは、KITACO取り扱い品だ!」と言うことを思い出し、これまた初めてのダッシュ!!!
KITACOのブースに着くと、昨日インマニを購入したときに話をした人が対応してくれたので、事情を話すとカタログを広げ、パーツリストと睨めっこ・・・
「いいえ。そんなパーツないですわ!!」
しまった!
俺が勘違いしてるのは、FCRのパイロットスクリューだ!!! なんてバカなんだ俺はっ!!!!!
KITACOの人にお礼を言い、さらに25%増しでダッシュ!!
た~ちゃんには「大丈夫!何とかなったから!」とだけ告げ、エアスクリューを調整。
スグにエンジンを掛けると、嘘のようにキレイに吹け上がります!!
「良かった~。。。」
実際は少しニードルとスローの関係が良くないと感じたのですが、細かいところはOKとしましょう。
た~ちゃんは笑顔で納得して、サイティングラップに向かいます。
ああ、焦った。
いや、「焦りは禁物だ。だろ?」と自分で言い聞かせ、グリッドに向かいます。
ちょうどピットの目の前が、#117、#115のグリッドです。
サインボードの置いてある脚立からコースに下り、それぞれのマシンをチェック。
心配されないように、軽くカウル類のビスを増し締め。
それぞれのライダーに話を聞くと、
「吹けはもう少し良くなれば・・・・いや、さっきより全然イイっす!ありがとうございました!!」と、た~ちゃん
「とりあえず、これでイクだけイクよ! あとは頼んます!!」と、ライム夫さん
「それじゃ恒例の、記念撮影行きま~す!!」の声に集まってきたLADY君に話し掛けると、
「足回りは、予選の時より全然イイ。 少しリアが高く感じるのと、あともう少しフロントが動いてくれると良い。」
・・・と言うことだったので、記念撮影も半ばに#116号車に掛けより、リアサスとフロントサスを調整。
サイティングラップでのコメントなので、過剰にならず、かつ方向性を考えて・・・・と。
思ったとおり、LADY君には好感触だったようだけど、他のメンバーはどうだろうか???と考えていたら、
クルー退却の合図が出されたので、再びライダー達のもとに掛けより「GOOD LACK!」と合図をしてピットに戻りました。
ホッと一息。飲みかけのコーヒーを口にしたら、第一グループがスタート。まもなく第2グループもスタート。
あとは無事に帰ってくるのを待つのみ。
カントクと、ガス給油の打合せをして、モニターを眺めていたら、サインボーダーの様子がヘン!
ライダー2人が帰ってきません!!!
マジで~!!!!!????
つづく
Posted by KSR@#44 at 21:26│Comments(2)
│鈴鹿miniMOTO
この記事へのコメント
僕の知らないところで大忙しだったんですね。
全く気づきませんでした。
そんな中で、記念撮影もそこそこになってしまい、申し訳ありませんでした。
現地でも言いましたが、サスの状態は金曜日の良い状態になり、
さいこーって叫びながら、まっちゃんまでは気持ち良く走れました。
つづく・・・。
全く気づきませんでした。
そんな中で、記念撮影もそこそこになってしまい、申し訳ありませんでした。
現地でも言いましたが、サスの状態は金曜日の良い状態になり、
さいこーって叫びながら、まっちゃんまでは気持ち良く走れました。
つづく・・・。
Posted by LADY at 2008年06月06日 18:19
LADY君コメント、ありがとう!
申し訳ないだなんて。こちらこそとんでもない!
今まで、一度だってジョイントしたこと無い僕を信用して、
サスを触らせてくれたこと、本当に嬉しく思います。
実際ね~ 触りたくて仕方ない性分なのよ(笑
最後のミニモトレポもUPしました。
事実と違う事があっても、突っ込みは「打ち上げ」にて宜しくw
申し訳ないだなんて。こちらこそとんでもない!
今まで、一度だってジョイントしたこと無い僕を信用して、
サスを触らせてくれたこと、本当に嬉しく思います。
実際ね~ 触りたくて仕方ない性分なのよ(笑
最後のミニモトレポもUPしました。
事実と違う事があっても、突っ込みは「打ち上げ」にて宜しくw
Posted by KSR@#44 at 2008年06月06日 20:57


