2008年03月05日
バリバリの、ガリガリ君
週明けはドタバタしてしまって、けっきょく今日もこんな時間です(爆
この週末は「大蛇マフラー」の改造と、風で倒れてフィンが割れたシリンダーを交換してました。
見た目から「ドレスアップパーツ」に見られることも多い「大蛇」ですが、
実は、そのスタイリングとは裏腹にKSRの特性を伸ばす「トルク型」のよく出来たマフラーです。
KSRマフラーの多くが「高回転型」一辺倒のなか、他とは違う方向から特性を伸ばすことに目をつけたところが、このマフラーの良い所なんですが、
ミニモトに関して言うと、レース中の殆どを「伏せっぱなし」であるため多くの方が「スイングアームピボット」より後ろに位置したバックステップに交換されています。
基本「ノーマルステップ」でピボット付近かピボット手前に位置するバックステップなら問題はないのですが、この「ピボットより後ろ」にステップがくると、ステップと排気出口が近接してしまうため、
ステップ交換やペダル調整のときに不便ですし、万が一「火傷」をしてもいけないですしね。
*鈴鹿ミニモトでの事前審査はOKを頂いてますし、去年も車検をクリアしています。*

そこで、コウダさん了解のもと、
「スイングアーム下」アンダーカウル後端から少し出る程度に、エンド部を改修していました。
これなら極端なバックステップも干渉することなく、アンダーも後端のリブを少しカットするのみで取り付け可能です。イメージも極端に変わることが無いと思ったのですが、出来上がってみると若干MOTO-GPっぽく見えたりしますかね。。。(^^;)
あくまで“ピボットより後ろにバーの位置がくる”B/S使用者様への改修提案なんですが、
性能に関してはピーク出力が変わらないのは勿論のこと、若干レブ特性も良くなるとの事で、
近日中に仕様違いも含めて、DAYNOJETに掛けに行こうかと思案中です。

そして、先週割れてしまったシリンダーの交換ですが、
走行距離も少なく問題ないっちゃ無いんですが、ついでなので「シリンダーヘッド」も一緒に分解し、メンテナンスすることにしました。さくさくとカムとロッカーアームを外し、リテーナーを押してコッターを外し、スプリングを抜いて、「バルブステム」をよ~く見てみると、
ガビ~ン!!バルブステムにコッター傷が入っています!!! なんだよも~!!
まあ、あくまで個人的な予想なんですが、
この傷は生産時にコッターが2個同時に入らず、片方だけステムに噛み込んで出来た傷・・・
もちろん「外すとき」も上手にやらないと、片方だけ下に下がってステムに噛み込む可能性があるので注意しなくてはいけないのですが、とうぜんアタシはそんなヘマをするわけも無く、
このエンジンが「ファースト」ならやっぱ生産時にミスった痕なんでしょう。。。
ヘッド合い面もダウエルピンの痕も付いているし、落として付いたか、かさね置きで付いたような打痕もありで、ほんと残念なヘッドです。。。
実は以前、メンテを頼まれたエンジンにも同様の事例があり、この時はオーナーが「自分がやったのかも??」と言っていましたが、よくよく聞いたらカムを交換しただけでバルブを外したことは無く、この時は「こーゆー事もあるのかな・・・」という程度に思ってましたが、数々の「タイ・クオリティ」を見せ付けられた経験から、気をつけて見ていたら「案の定」だった訳です。
仕方ないので、バルブが抜けないように下にゲタを噛まし、少しだけ細軸のゴム砥石を当てたら、
ペーパーを細く丸めてタペットカバーのスキマから指を突っ込み、
シコシコとバリが無くなるまで磨き続け、なんとかガイドを傷つけることなくバルブが抜けました。
傷ついたバルブは使うのを諦め、研材用にKSRのバルブが自宅にあったので取りに帰り、事なきを得たのですが、この傷に気付かず抜き取り、バルブもガイドもキズキズだったら、ホント泣きですね。。。
バルブシートに目をやると、今回もお約束のように「シートアタリ面」が内側ギリギリで、
よく言えば「精度内での劣化対策」悪く言うと「磨耗してシートに食い込むまでの時間稼ぎ」
に思えてならないのは、僕だけでしょうか。。。。
士気が落ちるのを抑えつつ、すり合わせまで終わって「さあバルブを組もう。。。」と、ふと思い出したのが・・・・
「あり? このヘッドって、
ステムシール外さないと“スプリングシート”が外れない構造だっけ??」
そう。さっきステムエンドを修正してるときもシートが落ちないのを見て、
「スプリングシートが落ちてこない=シール外さないと落ちない構造」と考えたのですが、
このエンジンって、そんなにタイトな構造だっけ??
あれ?どっちだっけ???と思うが早いか、ヘッドを引っくり返してみたら、
どう見ても「シート単品」で外れる構造。。。。「そうだよね~?」なんて自分に言い聞かせながらも、
なんでさっきはマグネットでも取れなかったんだろう??と、
「先曲がりのニードル」でシートを引っ掛けると、今度はポロリと落ちてきました。。。
「ん~???」何で???と思いシートの裏を見てみたら・・・
物凄いバリ!パッと見ても1mmくらいありそう。。。。
おいおい。これって、
」バリがヘッドに食い込んで、外れなかったんだー!!!
急いでインテーク側も外すと、これまた同様にバリがヘッドに食い込んでおり、
IN/EXともに、バリによってヘッド受け面がガリガリに傷ついていました!

今回は、もうダブルパンチです

ピストンが「Made in Thailand」に変わって、トップの鋳造肌が汚いとか、
カムスプロケットボルトに塗られたネジロック材がベアリングまで到達してるとか、
カムチェーン室から固定するボルトの頭がナメ掛かってるとか、
そんなの気にしなくなってきました(爆
でも、ヘッドのシート受け面がガリガリ君になってるのは、かな~りヘコミマス。。。

これがOPENならフライス屋か内燃機屋に頼んでシート面を修正し、削った分だけシムを追加すりゃ良いんですが、これは基本ST車として仕上げているので、そーゆーことも出来ません。
一般的ST車の実力を知るための「データー取り車」としての意味合いが強い#441号車には、
出来る限り私の手を加えることなく、パーツセレクトとセッティングで実力を上げて行きたいと考えています。
今回も涙を呑んで「受け面の修正」はせず、バリ取りのみを行い、
オイルを塗って「手でクルクル回る」事を確認し、バルブを組んでいきます。
もうガッカリで、全く画像を取っていないんですが、
それくらい「エンジン屋」としてショックが大きかったと思ってください。

できれば、あーやって、こーやって、組みたいところを我慢して組んでいるんです。。。。
画像も無いので判りづらいですが、リテーナーのコッター受け部は特に傷ついていなかったので続投。
コッターは、噛み込んだと思われる“合口が丸くなっている”物を新品と交換。
問題ない物はそのまま続投しました。
動弁系のその他のチェックとして、
武のSステージカムを組んだときに現れるガイドのアタリは、ノーマルカムでは気にする程度もなく、スプリングのヘタリも少ないですし、ロッカーアームの内側もカジリが無かったので、少しホッとしました。
相変わらずロッカーシャフトは段つき磨耗していますが、
ここは「油圧潤滑」しているわけじゃなく、カムシャフトからの「飛沫潤滑」なんで仕方の無いところ。
IN/EXを引っくり返して再利用して、次回は交換・・・という予定です。
そして、ヤフオクゲットの「僅かにリフトが高い」(単なる誤作)純正の中古カムを組み、
これまたイベントアングルが若干違う中古スプロケット(これも誤作と思われ)を組んで、
少しでも「面白いエンジン」になるよう組んでみました。
あんまりダメダメだからといって、諦めてしまっては「本当に残念なエンジン」になってしまうんで、なんとか僕の手で「更生」してくれたらイイナ~って思ってます。
カムは微量、イベントも1度程度ですが、テストしてみてダメだったら後で簡単に戻せますし、
乗換えならまだしも、乗り初めからこの仕様では、ハッキリと違いは判らないと思いますが、
#14君が乗るにしろ、#53君が乗るにしろ、
「気持ちよ~く走れた」って言ってもらえれば、それで御の字です(笑
4月のKAZEレース:美浜もあることですし、そろそろ美浜練習の予定でも組んでみましょうかね。
昔、レーサーを組み上げる時はいつも「どうせ新車からバラすんだから、バラパーツで“組み立てキット”として安く提供して欲しい~!!」と願ったモンですが、KSR-110に関しても同じ思いがしますね。
え?3/11は雨の予報??? OPEN公式練習・・・・ 雨スカ。。。。
Posted by KSR@#44 at 03:13│Comments(4)
│KSR110
この記事へのコメント
どうもです。
ここでのいろんな話を聞くにつれ、やっぱり110を買うのにためらいが。
まぁ、最初に全バラして組みなおしますけど、ダメだったらパーツ取らないといけないですし、最初からパーツ取りを用意すればいいのかもしれませんが、それもダメかもしれないかも、なんて堂々巡りです(^^;
KSR2はNSR80用の規制かけられるとエンジンがどうしようもないですしねぇ。
未だどうしようか迷ってます。
ここでのいろんな話を聞くにつれ、やっぱり110を買うのにためらいが。
まぁ、最初に全バラして組みなおしますけど、ダメだったらパーツ取らないといけないですし、最初からパーツ取りを用意すればいいのかもしれませんが、それもダメかもしれないかも、なんて堂々巡りです(^^;
KSR2はNSR80用の規制かけられるとエンジンがどうしようもないですしねぇ。
未だどうしようか迷ってます。
Posted by Nak at 2008年03月05日 10:40
Nakさん。。。
そうなんですよね~全部パーツ組みしたいくらいなんですが、
パーツで頼むと、以前は「日本製」だった部品が、ぜ~んぶ「タイ製」にかわってしまっているので、それもまた難儀なんですよね~
パーツで03の物が頼めたら良いのですが、過去ログにもあるとおり「まったく別の部品」なのに、いらん気を使って「後期型」(タイ製)を送ってくるので、もう嫌になります。
・・・そんな感じで、ずっとKSR-110で遊んでいる我々は、
すっかり「ドM」になっています(爆
そうなんですよね~全部パーツ組みしたいくらいなんですが、
パーツで頼むと、以前は「日本製」だった部品が、ぜ~んぶ「タイ製」にかわってしまっているので、それもまた難儀なんですよね~
パーツで03の物が頼めたら良いのですが、過去ログにもあるとおり「まったく別の部品」なのに、いらん気を使って「後期型」(タイ製)を送ってくるので、もう嫌になります。
・・・そんな感じで、ずっとKSR-110で遊んでいる我々は、
すっかり「ドM」になっています(爆
Posted by KSR@#44 at 2008年03月05日 12:54
なんか年式が新しくなるたべに品質がドンドン落ちていってますね。
ウチに07の走行距離小エンジンが転がってますが、今度開ける時は又新たなツッコミをする事になるのでしょうか? いや~怖い怖い。
ところでロッカーシャフトの段付き磨耗そんなに酷いですか?
いままで開けたエンジンでは確かにしてましたが、まぁ普通って感じだったんですが、どうなんでしょ?
ウチに07の走行距離小エンジンが転がってますが、今度開ける時は又新たなツッコミをする事になるのでしょうか? いや~怖い怖い。
ところでロッカーシャフトの段付き磨耗そんなに酷いですか?
いままで開けたエンジンでは確かにしてましたが、まぁ普通って感じだったんですが、どうなんでしょ?
Posted by あるふぁ at 2008年03月05日 13:10
>07の走行距離小エンジン
お!例の07赤号のですね(^-^)
>段つき磨耗
これの原因と考えているのが、ロッカーアーム:アジャストスクリューが“真っ直ぐバルブを押していない”事だと思っています。
これは03も同じ傾向で、故にロッカーアームが傾き、
潤滑不足で、バルブの過重をもろに片方に受けるんで、
段つきになると推測しています。
ここに関しては、もろ精度とも言えるので、使うオイルや状態に関係なくアジャストスクリューがセンターズレしていれば、偏磨耗してしまうと思っています。
IN/EX同じ傾向にありますが、荷重もリフトも高いインテーク側が強くあたるのは当然ですけど、このロッカーアームセンターズレは「インテーク側の方が「ズレ幅」が大きいように見えるので、主にインテークの段つきのほうがヒドイですね。。。。
自分たちのエンジンは、引っくり返して再利用しましたが、
お客さんのシャフトは、今まで全部「交換」しました。
けれど、武スパへを組んでいる人に言わせると、ノーマルヘッドのなんか良い方で、
リフトの高いカムを使うと、段つき磨耗どころか「カジリ」が進行して、爪が引っかかるくらいのホントに「ガリガリ君」になるみたいですよ。もちろん例のアルミロッカーの内側もガリガリで、そのまま使っていると内径が広がってカムの追従不良を起こしてしまうみたいです。。。。
モンキーのようにヘッドサイドカバーが付く構造ならば、色々と対策しようがあるのですが、STでは叶わない事ですし、
「表面コート材」や、「極めて優れたMo系グリス」を塗って組んでも、結果は殆どかわりませんでした。。。
お!例の07赤号のですね(^-^)
>段つき磨耗
これの原因と考えているのが、ロッカーアーム:アジャストスクリューが“真っ直ぐバルブを押していない”事だと思っています。
これは03も同じ傾向で、故にロッカーアームが傾き、
潤滑不足で、バルブの過重をもろに片方に受けるんで、
段つきになると推測しています。
ここに関しては、もろ精度とも言えるので、使うオイルや状態に関係なくアジャストスクリューがセンターズレしていれば、偏磨耗してしまうと思っています。
IN/EX同じ傾向にありますが、荷重もリフトも高いインテーク側が強くあたるのは当然ですけど、このロッカーアームセンターズレは「インテーク側の方が「ズレ幅」が大きいように見えるので、主にインテークの段つきのほうがヒドイですね。。。。
自分たちのエンジンは、引っくり返して再利用しましたが、
お客さんのシャフトは、今まで全部「交換」しました。
けれど、武スパへを組んでいる人に言わせると、ノーマルヘッドのなんか良い方で、
リフトの高いカムを使うと、段つき磨耗どころか「カジリ」が進行して、爪が引っかかるくらいのホントに「ガリガリ君」になるみたいですよ。もちろん例のアルミロッカーの内側もガリガリで、そのまま使っていると内径が広がってカムの追従不良を起こしてしまうみたいです。。。。
モンキーのようにヘッドサイドカバーが付く構造ならば、色々と対策しようがあるのですが、STでは叶わない事ですし、
「表面コート材」や、「極めて優れたMo系グリス」を塗って組んでも、結果は殆どかわりませんでした。。。
Posted by KSR@#44 at 2008年03月05日 13:50


