2008年02月06日
あったらイイ・・・だけではナイ。

西浦の記事を書いている時に、タイヤウォーマーの話が出てきたのですが、
KSRレースのみに参戦している人には、ちょっと縁が遠いと思いますので、
今回は一般的に「好評」を得ているメーカー各社を紹介したいとます。
走行開始から本来のグリップを発揮できるツールですが、
これも例に漏れす「夢のパーツ」ではないので、しっかりと使い方も考えて使って下さいね。

バトルファクトリー
ビックバイクからミニバイクまで、多くの全日本ユーザーが使っていますね。
社長の永友さんは「完全独自路線」の「自社オリジナル」に拘って製品作りを行っており、
このウォーマーも、既製品の「パック替え」ではなく、
発熱方法から温度設定まで研究し模索された逸品です。
メイドインJAPANに拘り、3年保証を行っています。
ライム夫さんも、バトル製ですね。
12inch用1SET ¥57,750

NTR-TNK(田中製作所)
一貫して「自社内製作」に拘り、
手厚いアフターサービスで関東のミニバイク界では絶大な支持を受け、
GP125のステップアップ組みも多く使用しています。
受注生産の「オリジナル刺繍入り」は、色んなアイデアが浮かびますね~
12inch用 1SET ¥65100


GETHOTミニバイクでは、あまり知られていませんが、
BEETやヨシムラでも使われており、モタード界でも圧倒的支持を受けています。
発熱方法に特徴があり、低電圧でも急速高温化が促進できるシステムだそうです。
僕も触らせてもらいましたが、よくある「電熱線と表層の剥離」が起きにくい構造で、
保温効果を高めるシッカリした作りが特徴でした。ちょっと厚めでゴワゴワ感があったので、
フロントフェンダーとの隙間が無いモデルにはチョット辛いかな・・・と思っていたら、
最近はGP-Masterという小排気量専用モデルが出て、そのあたりを解消しているらしく、
価格も安くて、個人的に超!お勧めです!
MINI-12インチ用GP-Master 1SET ¥41790
最高級GP-REVは、1SET ¥72450
GETOHOTの通販が安い!TOSH-TECさん♪

カメレオンファクトリー
ここもミニバイク界では有名ですね。
12インチ以外に、スクーター用の10インチも設定されており、関西でも多く見かけます。
1本単位で販売しているので、スペア購入にも便利です。
1本:¥16000
通販なら、you71Racing へ!

TSR:テクニカルスポーツレーシング
言わずと知れた、全日本屈指のレースチームの製品です。
12インチ用1セット:39,900円
・・・とまあ、ウォーマーもその特性から性能まで「ピンからキリ」まで色々あります。
いわゆる、一般的な「電熱線入り」タイプは、1セット4万円~3万円あたりが一般的な価格で、
表皮に≪USA≫と書かれていても、実は中国・台湾製だったりするのが多いんですよ。(爆
もっと安いモデルもありますが、先に出てきた「電熱線と表層との剥離」やコンセント部の破損、
電線切れなど、経年変化や性能を気にしない方は、このあたりが妥当なんですが、
少なからずサーキットでトラブっているウォーマーも、実はこの辺のモノが殆どです。
安く買って済ませるか。高いの買って、長持ちさせるかは貴方次第ですが、
最近、ウォーマーを使っているKIDSレーサー達の「おとーさん」方が、あまりにウォーマーに対して無知で驚いてしまいます。
「ウォーマーを使えば、初めから飛ばせる!」「ウォーマーを使えば安心!」との認識が先走ってしまい、
3時間前から発電機をズ~っと掛け続けてたり、15分付けただけで走らせたり、
発電機の排気管を、他のピットに向けていたり、イタズラに爆音マフラーに換えて喜んでいたり・・・
逆にウォーマーを付けていない人(買っていない人)が嫌悪感を覚えてしまって、
良いものに、ますます距離が生まれてしまいます。。。
・・・と、ここまで言ったので、今回はタイヤウォーマーの正しい使い方も書いておきます。
タイヤウォーマーとは、タイヤを走行開始直後から「本来のグリップ力を発揮させる」ため、
分子レベルで発熱させておくことが可能なツールです。
タイヤはある温度以上になって、初めて本来のグリップ力を発揮するものなので、
設定車重・設定速度・設定環境というのが決められています。
そのうち、設定環境とあるのが「外気温」であったり「路面温度」であったりします。
そのためレーシングタイヤでは、ソフト・ミディアム・ハードといった、環境に合わせたコンパウンドが用意されています。
しかし、これらは裏返しに言うと「その温度じゃなきゃ、殆ど能力を発揮できない」といっても過言では無く、
市販タイヤのように、全天候・全季節に対応した能力は無視してでも、環境に合わせた最高のグリップを発揮気出るように作られています。
そしてミニバイクでも一部コンパウンド違いが見られますが、今回はそこは目をつむり話を進めますと、
市販タイヤは先で紹介したように「ある程度全天候型」に作られています。
ですから、今回のように寒い日であっても、ある程度速度域を高く保ち、慣熟走行をしっかり行えば、
本来のグリップ力が発揮できるようになります。
無論、季節によるグリップ力の低下もありますが、それはウォーマーを当てていても一緒です。
では、なぜウォーマーを当てるかというと、グリップ力を発揮するまでの時間短縮に効果があるんです。
当たり前と思う人も多いでしょうが、中には「よりグリップ力が増す!」と勘違いされる方もいると思うので、
わざわざ遠回りな説明をしています。
という前ふりで、使い方を説明しますと、ウォーマーを当てタイヤが発熱し、グリップ力を発揮できる温度に達するには、
ある程度の時間が必要です。それは表面だけ温めても意味が無く、タイヤの芯・タイヤの奥・タイヤ全体が暖まらなければ、
ウォーマーを外して、スタートラインに付くまで・・・もしくはウォームアップラップの途中でタイヤが冷えてしまうからなんです。
もちろん、練習でも1周目はコースコンディションを確認するためユックリ走るわけですが、この時にはタイヤが冷えてしまっている状態になってしまいます。
だからといって、練習1周目から飛ばすのはもっと危険です。
では、タイヤが冷めにくくするにはどうしたら良いか?
1つには、時間の余裕を見てウォーマーを当てておくことも大切です。
少なくとも40分以上温めておけば、タイヤの芯まで温まっているでしょう。
さらに、ホイールカバーを付ければ熱が逃げる事も無いですし、温まりも早いです。
そして、ホイールまで温かくなると、冷える要素が減るので、より熱を保つ時間が長くなるんです。
僕は温まった目安にも、このホイール温度を見てますし、
一部の全日本チームではホイールに「サーモシール」という温度によって色が変わるシールを貼り、
ホイール温度がある程度高まったことを確認するチームもあるくらいです。
ウォーマーは、それを当てる事で練習初め・レース開始直後から強力なグリップ力を発揮できるわけですが、
中途半端に温めた状態では、開始直後の1.2コーナーはグリップしていても、3,4コーナーを過ぎたあたりで、
走行風やタイヤの回転によってタイヤが冷却され、途端にグリップを失うというトラブルに見舞われます。
また、極端に低い路面温度の時や「雨天走行」など、走行開始直後に「イケる!」と感じても、
いくらペースを上げて「タイヤを発熱させよう」としても、低くなる一方で2,3周目には相当となる温度になってしまい、
グリップを失うという危険性もあるんです。
夏場の雨天は、特にこの状態になりやすいので、あまり温めすぎない事も必要です。
ウォーマーを過信するあまり、勢いでレースを引っ張るつもりが、ハイサイド!・・・・というのは、
大抵がこんな感じです。
誤った使い方をすると、こんな信じられない転倒に見舞われることも可能性として低くはないんです。
僕個人の意見としては、キッズのうちから(走り始めのうちから)ウォーマーを当てるのは良くないと思うんです。
しっかりとコース確認しながら、グリップ力の上昇とともにペースを上げるというのが、正しい道順で、
「いやあ、レースは1周目が速くないとGPじゃ通用しないっすから!」というのは、まだまだ先でも良いんじゃないでしょうか。
無知と過信は、必ず痛いしっぺ返しが返ってきます。
慣熟走行の意味や、コースコンディション・マシンコンディションを確認する余裕が無ければ、
この先、タイヤやマシンに重大な欠陥があったとしても、訳も分からず転倒してしまう事になりかねません。
「安心感」を得るために買ったウォーマーが、使い方を誤り「裏切られた」と錯覚するのは、
自身の使い方に問題があるからであって、決して「このメーカーが悪い」といった理屈じゃない筈です。
「タイヤウォーマーは、走行開始直後から飛ばせる」という意味は、
全ての「状態確認が終わった直後から、飛ばせる」という捉え方をして欲しいと思います。
確かに寒い日はグリップの低下や、グリップするまで時間も掛りますが、
その分シッカリと体を慣らし、マシンやタイヤの状態を確認できる時間を設けていると考えれば、
なにもウォーマーに頼らなくとも、冬場でも楽しいサーキット走行を行えるでしょう。
冬場のコースが、夏よりグリップ力が落ちているのは変えようも無い事実なんですから、
ウォーマーを当ててても、結局のところタイヤの温度はある程度以上は上がらないんです。
寒いから・・・転倒するかも・・・というペースダウンも、グリップ力低下を招いていることもお忘れなく。
Posted by KSR@#44 at 17:17│Comments(4)
│KSR110
この記事へのコメント
毎度です。
桶川の写真ですか?#53さんの斜め後ろは有名なえげつない改造APEさんですね~(笑
裏GP観戦したいです。
桶川の写真ですか?#53さんの斜め後ろは有名なえげつない改造APEさんですね~(笑
裏GP観戦したいです。
Posted by ばにばに at 2008年02月06日 20:49
>ばにばにサン
こんばんは!いよいよ、公式練習まで10日あまり。
楽しみですね~(^-^)
>桶川の写真ですか?
そうです!2005年度の#53君は、ノーマルヘッド改で桶川OPENクラスに出ていたんですよ。
武もまだSt.2だった頃の話です。
>有名な・・・
確かに!とんでもないくらいイジリ倒したApeですが、一貫して「エイプフレーム」に拘って改造されている、ナイスな御方です。
このときはピットが隣で、休み時間に楽しくお話しさせて頂いた思い出があります。
「また遠征に来てよー!」と言われたのですが、去年は行けませんでしたが、今年はたぶん1度か2度行くんじゃないでしょうか(^-^)
実は、この写真もその方のHPから拝借させて頂いたものです。
驚愕のApe改造&桶川4stOPENネタなら、絶対お奨め 「apes life」
http://www.geocities.jp/apes_life/
こんばんは!いよいよ、公式練習まで10日あまり。
楽しみですね~(^-^)
>桶川の写真ですか?
そうです!2005年度の#53君は、ノーマルヘッド改で桶川OPENクラスに出ていたんですよ。
武もまだSt.2だった頃の話です。
>有名な・・・
確かに!とんでもないくらいイジリ倒したApeですが、一貫して「エイプフレーム」に拘って改造されている、ナイスな御方です。
このときはピットが隣で、休み時間に楽しくお話しさせて頂いた思い出があります。
「また遠征に来てよー!」と言われたのですが、去年は行けませんでしたが、今年はたぶん1度か2度行くんじゃないでしょうか(^-^)
実は、この写真もその方のHPから拝借させて頂いたものです。
驚愕のApe改造&桶川4stOPENネタなら、絶対お奨め 「apes life」
http://www.geocities.jp/apes_life/
Posted by KSR@#44 at 2008年02月07日 00:06
こんばんは。^^
う~ん・・・思わず唸る記事でした。
>「安心感」を得るために買ったウォーマーが、使い方を誤り「裏切られた」と錯覚する
目からウロコ・・・というか、反省させられましたです(^^;
ウオーマに頼りきってました。ワタシ。(汗
『これが無いと、無理!』みたいな(苦笑)
身体でタイヤを感じたい。そんな気持ちです
う~ん・・・思わず唸る記事でした。
>「安心感」を得るために買ったウォーマーが、使い方を誤り「裏切られた」と錯覚する
目からウロコ・・・というか、反省させられましたです(^^;
ウオーマに頼りきってました。ワタシ。(汗
『これが無いと、無理!』みたいな(苦笑)
身体でタイヤを感じたい。そんな気持ちです
Posted by マンタ at 2008年02月07日 01:19
おお!マンタさん。
遅レスでスンマセン。。。
使い方さえ間違わなければ、こんなGooDなツールはないでしょう!
持っている事は「アドバンテージ」になりますが、
「これが無いと勝てへん!」とか、「これ無かったら、アカン。。」という、
『 無い事がハンディ 』という風潮に、ちょっと疑問でしたのでキツイ表現になりました。
18日は、鈴鹿入りしますよね?
お会いしましたら、どーぞヨロシクです(^-^)
遅レスでスンマセン。。。
使い方さえ間違わなければ、こんなGooDなツールはないでしょう!
持っている事は「アドバンテージ」になりますが、
「これが無いと勝てへん!」とか、「これ無かったら、アカン。。」という、
『 無い事がハンディ 』という風潮に、ちょっと疑問でしたのでキツイ表現になりました。
18日は、鈴鹿入りしますよね?
お会いしましたら、どーぞヨロシクです(^-^)
Posted by KSR@#44 at 2008年02月07日 23:51


