2007年08月04日

かっとあうぇい



**ちょっと更新しました**

木曜日は「鈴鹿MINIMOTO-4時間耐久レース:STクラス」の公式練習でしたね。
私のレースハーネスも、無事到着して一緒にテストして頂けたようです。

なにせハーネスなんて物は「地味パーツ」

最高速ナンキロUP!!って効果はありませんが、縁の下の力持ち的存在で、
いざ!って時、役になってくれれば良いな~と思います。

もちろん、トラブル無しってのが一番ですですから、
今回のように雨天走行でノントラブルだった報告は、何より製作者である私がホッとしています。

テスト後そっこー使用報告して頂いた、オクムラさん、ファクトリーMさん、ありがとうございました。
face01


その他の参加された皆さんは、前回の自分を越えられましたか?


・・・とまあ、私がハーネスと格闘いる時、
愛すべき「九州男児くん」より「夏場のセッティングが出らんね~」とメールがありました。

今回の鈴鹿でも、夏場の気温と台風の湿気で、ずいぶんセッティングに苦労されていたようです。

私自身も「KSR110-STレーサープロジェクト」を起動した事ですし、
ここでノーマルキャブによる吸気系モディファイ
セッティングパーツの紹介等をしたいと思います。

発売当初から、色々なHPや掲示板で語り尽くされてきたような気がしますが、
掲示板が移動したり、閉鎖されたりしたトコもあるので、おさらいの意味で紹介する事にします。
**注意**
ここで紹介するモディファイはあくまで「中部KAZEレース」に参戦する場合のモディファイで、関東・関西・九州の各KAZEレース、鈴鹿ミニモトKSR-STのレギュレーションは、それぞれ微妙に異なりますので、参考にされる皆さんは、自身が出場するレースに合致しているか、しっかり確認して下さいね。
もちろん、「不適合」と判断するのは各地の車検長・審査委員長ですから、注意を受けた場合はそれに従って下さい。


吸気系のMDFといって手始めに行うのが、
タンク下のフレームダクトと、フレーム内の消音器を撤去でしょうか。
原付2種の厳しい騒音規制をクリヤーする為の涙ぐましい努力も、ハイさよならです。


それから、エアクリーナー反対側にある「グロメット」を外します。
これで、エアクリーナー吸い込み口周辺の「邪魔物」が無くなり、空気の流れがス
ムーズに行えるようになります。(意外と知られていないようですが・・・)

フレーム右側より  
フレーム左側より、エアクリーナー取り付け部


この2つのMDFを行うと、燃調が若干薄くなる傾向があります。 
以下に紹介するキャブセットでセッティングを行わないと、逆に最高速が落ちてしまいます。
( あくまで傾向であり、使用するマフラーによっては相殺されて調度良い時もあります。 )

レスポンスが良くなった事に惑わされずに、高回転での車速の伸び、トルク感などを
変更前に覚えておいて下さいね。

ここまでなら、ほぼどのKSRレースでもレギュレーションに合致していると思われますが、
これから先は各レースのレギュレーションをよく確認してモディファイを行って下さい。



手初めにエアクリーナーダクトの交換です。
このダクトをKLX-110用にする事で、絞られている吸気口が拡大されます。
拡大するだけなら、ダクトを撤去したりダクト周辺を拡大加工したら良いことなのですが、
エアクリーナーダクトとは、吸気口であると共にエアクリーナー内圧力を保持する役目も持っています。
ダクトを撤去すると「空気量」は増えても、慣性吸気が損なわれますから「充填効率」が落ちてしまいます。

「レスポンスは良いのに、伸びが無くなった。」
といってメインジェットのセッティングで苦労するパターンは、だいたいこんな感じです。
ノーマルキャブをベースとしている人は、この事も頭に入れて次なるモディファイに進んで下さい。


より空気量を求めるなら、中のエレメントを外したり、ガイドとなっている穴あき板を撤去すると良いですが、エレメントを撤去すると転倒したり、前走者からの巻上げた砂を吸いこみやすくなります。

エレメントを交換する場合は、KLX用パーツとして出ている「ツインエアー」社のエレメントに交換するか、デイトナターボフィルター(汎用品)を切って組み付けると、良い所が見えてくるでしょう。

一見ノーマルに見えますが・・・・・       デイトナフィルターです(笑
  

ボックスに穴あけ加工する場合も、このエレメント上流(エレメントとダクト入口までの空間:クリーナー上右部分)で行えば、エアフィルターを通過することになるので、砂の吸い込みでエンジンを傷める事にならずに済みます。
ビックキャブを取り付けている人で、「穴を開けても変化が無い」という人も、このフィルター交換&KLXダクトからテストをやり直してはどうでしょう?

同じ事を言いますが、穴を開ければ「空気量」は増えますが、「充填効率」は落ちますからね。



次はセッティングパーツの紹介です。
もともとノーマルの110では、「開け始めが薄く、中間が濃く、メインジェットが薄い傾向」にあります。
これは厳しい排ガス規制、騒音規制対策によるものなので、決して「ベストセッティング」とは言いがたい燃調です。

りーんなすといきすかすかですわ。

とうぜん、上記のモディファイやマフラー交換などを行った場合、必ず不具合が顕著になってきます。

そこでセッティングパーツを探す事になる訳ですが、Kawasakiは4メーカーの中でも珍しくキャブのセッティングパーツを「オプション・レース用部品」として初めから設定しています。
2ストKSRの場合もそうでしたが、この純正MJは一般的に売られている05番とびの物よりも、
#72、#78、#82・・・と「細かい設定」があるので、市販品で満足いかない人はコチラを選ぶと良いでしょう。 

それに、カスタムメーカーオリジナル品は、穴径で管理されているのに対し、メーカー品は流量で管理されています。 より細かなセットを望む人ならば迷わず純正品で全てをそろえた方が良いでしょうね。
ただし、1個500円以上するので、市販品の2~3倍価格でクオリティを買う必要があります。


ですが、大まかにセットが出ていればOKって人は、安価な社外品がお勧めです。(笑
一般的に手に入りやすいのはポッシュさんでしょうか。
KITACOのメインジェットもメーカー純正品ですよ!

次に、よく知られるのが「KLX-110」のジェットニードルです。

Needlejet-NCFA :16187-1228

中間開度~全開まで変化があり、開けて回転が上るときのフィーリングに変化があります。
スローやメインジェットでカバーできない範囲を変化させたい時に選ぶと良いでしょう。
使用する場合は、クリップと押さえのプレートも準備してください。

同じく、KSR-1110のA1モデル(03年式)のジェットニードルも、KLXほどではないにしろ回転上昇に差があり、開け始めの部分で若干濃くなっています。

NEEEDLE : 16187-0019

ノーマルベースで「ちょっとアフターファイヤーが・・・」という人は、こちらの方が適しているかもしれません。
0.5mmのワッシャーを入れて「0.5段分濃くした」仕様は、割と良いバランスだったと記憶してます。

KLXも同じですが、段数を変えられないJNでは、このようにワッシャーを入れることで事実上の段数変えを行います。
0.5mm×2個で1段濃くしたのと同じ事ですが、3枚以上入れるとニードル押さえを加工しなくてはならず、加工なしでスプリングのみだと安定しなくなるので、入れるとしても2個までが妥当な線でしょう。

それと、カットアウェイもKLXニードルと組み合わせて使うと、けっこう変化があるので、
全体的なフィーリングを変えたい時など、試してみてもよいでしょう。

えーと、表題の「かっとあうぇい」ですけど、
いわゆるスロットルバルブは、空気を遮断する。行くものを閉ざす。という意味で、
カット・ア・ウェイ

よく掲示板とかにも「カッターウェイ」とか「カッタウェイ」とか書かれていますが、
まあいわゆる聞き耳造語であって、正式な呼び名ではありませんよ~

おっと脱線した。。。。


 
それと、あまり知られていないのがKLX純正の「ニードルジェット」です。

Needlejet-holder:13280-1092

ニードルジェットは穴径も数も、開けている箇所も全然考え方が違うので、より高度なセッティング能力が必要になってきます。

しかし、メインジェットやスローを交換した事で崩れたバランスを補正する意味も含め、準備していけば必ず必要になってくるパーツでしょう。



最後に、セッティングの考え方ですが、
吸排気系を変更すると、当然「吸い込み量」や「引き抜き量」が変わってきます。
でも、必ずしも濃く・薄くなるという訳ではありません。
ある領域ではブーストが増え、ある領域では減り、と言った具合です。

ですから、使うパーツによってはある部分ではノーマルより濃く、ある部分はノーマルより薄く。
もしかしたら、ノーマルに戻る場合もあるかもしれません。
この場合も「ノーマルが良い!」というのは間違いで、結果的に「メインジェットがノーマルと同じサイズになった。」と判断するのが正しいと思います。


変わらない・問題ない=ベストセッティングと思い込むのではなく、
例え外れてもチャレンジしてみないと「知識と感覚」は研ぎ澄まされませんよ~


ミニモト耐久にちなんで、ぷっち耐久ネタを・・・

フロントカウルの取り付けは、上下4本のボルトで固定されていますが、
ライトバルブが切れた時や、メーターの配線を修理する場合など、以外と時間を要してしまいます。
耐久でトラブルと、けっこう焦って戸惑うこともあるかもしれません。
そんな場面を想定して「2本のボルトを緩めるだけで、カウルが外れる」方法を紹介します。

通常、メーター横のボルトは「8mm6角頭ボルト」で固定されています。


ここのボルトを、「ヘキサゴンヘッド(6角穴付きボルト)」に交換し、
カウルに付いている「ラバーマウント用カラー」を逆さに伏せた形で固定します。


そこに「シリコングリス」を極少量塗って滑りをよくすると・・・・
あ~ら不思議。前下ボルト2本を緩めるだけで、スルリとカウルが外れます。

カウルの取り付け方向は、「後ろから前に向かって固定」するので、抜け落ちる方向ではありません。
私は整備性の良さから、普段からもずっとこの固定方法のまま、何年もレースしています。

こんな小ネタ・・・と思うかもしれませんが、やってみると「ボルトが半分になる」と脱着がすごく早くなりますよ。

レースをする場合「転倒する」ことを考えると、積極的な走りにならずネガですが、
「転倒した場合」の事を考えるのは、なにもネガが考え方ではありません。

「転倒したあと、いかに再スタートを早く行えるか。」

積極的なレースをするならば、転倒したあとの整備性、脱着性、修理の容易さなども考慮し、
スペアパーツを用意して、必要ならば「サブ組」しておくことも大切ですよ。


ああ、こーゆー話題も必要かもしれませんね~
次回以降の予告は、「レース時のスペアパーツ一覧」なんかも考えてみます。

PS:誰か、鈴鹿ミニモト決勝当日のパス譲って下さ~いicon23
この記事へのコメント
情報ありがとうございます。
時間が取れれば友達の車輌でも走りこんで仕上げるんですが、時間が・・・
貴重なデータありがとうございます。
久しぶりに乗ったMYマシーンは速かったっすね~思ったとおりの仕上がりでした。師匠宅へ委託したので、これからのリザルトが楽しみだな~。目指せKSR4クロ125最強です。(笑
Posted by だいもん at 2007年08月06日 16:09
おつかれで~す。

メンテが出来る人の所に貸し出しで、一安心だね(^-^)

今後のリザルトも、ちゃ~んとチェックしますよ~

相変わらず、僕の依頼者は、九州の男たち(特に福岡)が、ひじょーに多いんで、九州のKSRレースには目が離せません。

あと、特殊任務の件もヨロシク!メカドック
Posted by KSR@#44 at 2007年08月07日 00:57